「浦安アートプロジェクト 浦安芸大」の公開ミーティングが1月24日、MONA 浦安(浦安市入船1)1階のスパイラルコートで行われ、東京芸術大学の日比野克彦学長と内田悦嗣浦安市長がトークイベントを行った。
同プロジェクトが始まったきっかけについて、内田市長は「3~4年ほど前に私が東京芸術大学を訪れた。『浦安市民が芸術を身近に感じる機会を増やしたい、同時にアートの力で浦安の魅力を発信できないか?』という思いで訪ねた」と振り返った。
日比野さんは「浦安というとテーマパークのイメージが強い。しかし市長からは「浦安で生活をする人もたくさんいる、歴史もある。そうしたことがあまり取り上げられることがないが、何か新しい発信ができないか」ということだった。「そう考えると、浦安って面白い街だと思った。学生が街に行くことを想定する
と、芸大の上野キャンパスからは気軽に行ける距離感もいいと感じた」と話す。
「浦安芸大」のロゴについている「?」について、「浦安芸大」という名前に日比野さんが「?」を付けたとという。日比野さんは「『芸大』というアカデミックで硬いイメージを、もっと柔らかくしたかった。「『?』に『何だか分からない』『型にハマらない』『答えがない」という意味合いを込めた」という。
観客からもらったテーマで話すコーナーでは、「生成AI」「推し活」などをテーマにしたトークで盛り上がった。
今回の副題である「これからの浦安の暮らしとアート」について、日比野さんは「アートは暮らしの中から生まれた。それが学問になっていったが、もう一度アートを暮らしに取り入れたい」、内田市長は「暮らしの中で『好奇心を育てること』がアートだと思う。知らなかったことに気がつくなど、『?』を大事に
してほしい。浦安について考える機会にしてほしい」と、それぞれ話す。
最後に内田市長は「浦安芸大?の活動は今後、もっと街に出ていくようにしていくつもり。楽しみにしていてほしい」と呼びかけた。