
「スマイルこども食堂 浦安」が複合福祉施設「東野パティオ」(浦安市東野1)で8月2日に開催された。
同ボランティアは2017年から開催され、コロナ禍では少し活動を抑えながらも8年開催されている。現在は昼は月に2回食堂を開催し、寄付で賄われている。
この日は夏休みということもあり、浦安市内の高校から3名が夏のボランティアとして参加した。スマイルこども食堂は母親もボランティアとして参加し、一緒に調理をしたり遊んだりしながら参加ができる。母親の居場所提供や孤食問題にも貢献したいと考えている。
この日は9時ごろから遊びの場があり、浦安市の子育て支援団体「お助けねっと・こんぺいとう」が手作りパラシュートのワークショップを提供し、子どもたちはパラシュートを作って楽しんだ。このボランティアに長年参加している岡さんは、手作りビーズを無料で提供しており、この日も子どもたちとアクセサリー作りを楽しんだ。また浦安に本店があるワイズマート内で、子ども食堂に参加したい人を募っており、この日も1名が参加していた。浦安市内の他の団体とも協力して運営している様子がうかがえた。
スマイルこども食堂浦安の理事長の高嶋賢一さんは、「子ども食堂という名前があまり知られる前からこの活動を初め、現在8年たった。遊び場にあるおもちゃは少しずつ寄付で集まり、調理も毎回10名ほどが参加してくれている。地域全体で子育てをし助け合いながら、孤食や貧困に貢献する場にしたい。寄付で賄われているので継続には支援が必要です。ボランティアの説明会を行うので、少しでも興味があったら参加してほしい」と話す。
11時過ぎになると昼食の時間になりこの日のメニューは、おにぎり2種、タンドリーチキン、サラダ、野菜のごまあえ、お味噌汁と、手作り羊羹(ようかん)で、おかわりもできる。食べに来ていた小学生の子どもが何人も「塩おにぎりをおかわりしたい」と言い、手作りの羊羹も好評でおかわりする子どもがいた。
夏のボランティアで参加した学生も「羊羹を初めて食べた、すごく美味しい。みんなで楽しくカードゲームができた」と感想を言った。
この活動に第1回目から調理で参加している、くりたさんは「食事の内容は、調理班みんなでアイデアを出して決めている。この活動は、支援する人とされる人がいるわけではなく、みんなで集まって料理をし、子育てを助け合うという趣旨で行なっていて、そこがとても気に入っている。集まった人全体で大きな家族のようなものです」と話す。
この日は8月ということで、食事の後は戦争をテーマにした絵本の読み聞かせもあった。
スマイルこども食堂浦安の説明会は、8月16日、10月18日に東野パティオで13時~14時開催。