
1974(昭和49)年創業の総合建設業「ウラタ」(浦安市富士見1)が新入社員研修「ラジコン組み立てワークショップ」を行い、4月11日に、ブリオベッカフィールド妙典(千葉県市川市)で試走会を行った。
同社では、浦田一哉社長の発案で今回から新入社員研修に「ラジコン組み立てワークショップ」を取り入れた。「自分でラジコンを組み立ててみたところ、これは建築業に必要なことが詰まっていると感じた」と話す。「図面を読む、計画を立てる、チームワーク、分業の仕方のほか、作った結果うまくいかなければ分解をして原因を見つけ組み立て直す。それらに、建設業に必要なことが詰まっている」ことから、今回初めて取り組んだ。
ラジコンは部品のみで、取扱説明書は23ページあり、新入社員は2日かけて組み立てた。11日の試走では、4台あるうち2台はしっかり動き、1台は時間寸前まで組み立て直しをしたが、ゆっくり動くのみ。残りの1台は動かなかった。
よく動くラジコンを作った明海大学の出身のチームは、「くじ引きを引いてたまたま同じチームになった。役割分担をして製作したが、最初に動かした時は曲がれず、もう一度中を開いて原因を見つけ、左右に曲がったり、動いたりするようになった時はうれしかった」という。「ラジコンを作るのは生まれて初めてで、運転するのも初めて。ものづくりは好きだが、モーターなどもあり、思っていた以上に難しかった。互い信頼して頑張って良かった」と振り返る。
組み立てたラジコンが動かなかったチームは「動かない原因を探るため試行錯誤を繰り返し、センサーとコントローラーの接続がうまくいっていない、ということは分かった」という。動かなかったものの、「試行錯誤したので、勉強になった」という。動くチームの車を借り、最後にラジコンの操作を楽しんだ。
同社では来年以降も、新入社員向けにラジコンを使った研修を検討している。